こんな話あんな話

どんな人生にも、分岐点となるような出来事がある。
それが自分の人生の大きな分岐点となるような出来事であるかどうか、その時点でわかっていることもあれば、かなり時間が経ってはじめてそうだったのかもしれないとわかることもある。しかし、いずれにしても、そのとき、あちらの道ではなく、こちらの道を選んだのでいまの自分があるというような決定的な出来事が存在する。
(中略)
だが、というより、だからこそ、もしこちらの道でなく、あちらの道を選んでいたらどうなっていたのだろう、あちらにはこちらと違うどういう人生があったのだろうかと、時に人は、後悔するというのではなくぼんやりと考えることがあるような気がする。
それが「ありえたかもしれない人生」への夢なのだ。


『世界は「使われなかった人生」であふれてる

沢木 耕太郎 著 より

あんな人こんな人


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