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完全試合あと1人、誤審で吹っ飛ぶ
米大リーグで2日、完全試合が台無しになる大誤審があった。
打者28人に対して内野安打1本による3―0の完封勝利となったガララーガは、「悲しい。20回もビデオを見てみたが、絶対にセーフとは言えない」と悔しがった。
22年のキャリアを持つ同塁審は試合後、「走者が送球より早く塁に達したと思ったが、ビデオ再生を見て間違いと分かった。
審判人生の中で最大のミス。私が完全試合をフイにした」と誤審を認めた。
でも、28歳のガララーガ投手は「彼は本当に謝罪していた。誰も完ぺきではない」と話した。
タイガース・ガララーガ投手の完全試合を誤審で台無しにしてしまったジョイス審判がその翌日の3日、タイガースの本拠地、コメリカ・パークに再び登場した。
前日は一塁の塁審だったが、この日のインディアンス戦では主審。
ジョイス審判の名前が場内アナウンスされると、スタンドからは一斉にやじが飛び、『われわれはみんな、あれが完全試合だと知っている』とのボードを掲げたファンの姿も。
ファンはまだ誤審に怒り心頭のようだが、タイガースのリーランド監督は大人の対応を見せた。
試合前のメンバー表の交換は普通、両軍の監督同士が行うのだが、リーランド監督は「こいつを持ってってくれないか」とガララーガ投手にメンバー表を渡し、ジョイス審判の元に届けるように依頼した。
ガララーガ投手もこれを快諾。
ホームベース付近でジョイス審判とガッチリと和解の握手を交わし、メンバー表を手渡した。
スポーツマンらしいこの粋な計らいにジョイス審判は思わず号泣。
スタンドのやじも大きな拍手と声援に変わった。
2010.6.3〜4 産経・読売新聞・サンスポ等
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