こんな話あんな話

感覚的にだんだん人間が鈍化している、ということがあるから。
その一つの表れとして、パッと見た瞬間にいいなと思う、俗にいうひとめ惚れ、そういうことがなくなっていますね。
どうしてこんな世の中になってきたかというと、白か黒か、そういう決めつけだけがあって中間色がないから。
人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。
つまり白と黒の取りなしに、そのもっとも肝心な部分をそっくり捨てちゃって、白か黒かだけですべてを決めてしまう時代だからね、いまは。

こういう時代では、男の意地、夢、ロマンというようなものは確かに見つけにくいでしょう。

『男の作法』 池波正太郎 著

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