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 住宅ローン金利上昇   2006.8.

「ゼロ金利政策」の解除により銀行の預金金利や郵便局の貯金金利が上がり、今度は貸付金利のアップが注目される番です。特に住宅ローンは、多くの人が借入を長期+多額でその影響はとても大きいのでとても心配です。

  これから住宅ローンを組もうとする方

金利先行き上昇と思われる時には、長期固定の選択が基本です。
一般的には、「フラット35」を利用するのが良さそうですが、「住宅金融公庫」は申し込み時の金利が適用されるのに対し、「フラット35」は民間ローンの一種ですので適用金利は対象物件の完成引渡し時点となります。
物件の完成時期が来年とか再来年とかですと、現時点ではその金利が未確定ですから注意が必要です。

  すでに住宅ローン返済中の方

すでに長期固定で借入している方はいいとして、変動金利で借入している方の中には今後返済が苦しくなる方も出てくると思われます。
ここ数年のマンションブームなどで各金融機関も積極的にローンを貸し付けてきましたから、頭金も含めてほとんどを借入金で賄っている人も結構多いはずです。
最近の調査では預貯金が殆んどない家庭も増えていますから、そんな方がローン返済増額と子供の教育費が必要になる時期が重なれば途端に生活は苦しくなることがまず予想できます。
短期固定型キャンペーン優遇金利などの低金利の恩恵を享受している場合は、ローン見直し時期に備えて、今から他の銀行への「借り換え」の準備をする必要があります。
他行へのローン「借り換え」は、仮に10年固定を選ぶと現行の銀行で「切り替え」するよりも有利だと考えられるからです。
本格的に金利が上昇する前に手を打たないと受け付けてくれない可能性が高いと思われるので、今からすぐ検討しないと間に合いません。
専門家の方の中には、「繰り上げ返済」を提案している人もいるようですが、現実に今ある預貯金を100万円単位でローン返済に充てることのできる家庭は余裕のある方だと思います。
そういう方は“ローン破綻予備軍”からは距離がある安全圏内に居ると思いますので、「ライフプラン」と「繰り上げ返済」とを考慮して有効にお金を使ってください。


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