不動産マメ知識コーナー
10月は宅建資格試験
2006.10.
近所の「酒屋さん」「米屋さん」「八百屋さん」「駄菓子屋さん」がある日突然チェーン店に変身。
あのおじさんやおばさんは、今頃どうしてるのかなと余計な心配したりします。
昔ながらに、こつこつ真面目に商売しているだけでは駄目だったのでしょうか…。
“再チャレンジ“ってなんだか心地良さそうな響でありますが、要するに一回は失敗しているってことですよね。
我々不動産業界の人達は粘り強いですから、昔から“再チャレンジ”を繰り返して参りました。
【平成16年度末・宅地建物取引業者数】
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大臣免許
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知事免許
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合 計
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法人
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個人
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計
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法人
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個人
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計
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法人
|
個人
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計
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全国
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2068
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3
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2071
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102188
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26560
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128748
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104256
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26563
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130819
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大阪府
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359
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0
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359
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9575
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3780
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13355
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9934
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3780
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13714
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宅地建物取引業者数(大臣・知事免許共)は昭和60年度108,337から平成3年度144,064まで徐々に増加して、バブル崩壊の影響で平成10年度には14万を割り込んだまま、平成15年度には辛うじて13万台(130,298)すれすれまで減りました。
そして地価が底を打ったのか、ミニバブルの影響かは分かりませんが、兎に角、平成16年度(平成17年3月末)の宅地建物取引業者は5年振りに増加(+521)することになりました。
宅建主任者試験の受験者数もここ数年若干増加気味でして、昨年は全国で181,880人が受験して、17.3%(31,520人)が合格しています。
【宅建試験実施状況】
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平成13年
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平成14年
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平成15年
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平成16年
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平成17年
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受験者数
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165,104
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169,657
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169,625
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173,457
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181,880
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合格者数
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25,203
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29,423
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25,942
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27,639
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31,520
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合格率
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15.3%
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17.3%
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15.3%
|
15.9%
|
17.3%
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合格最低点数/50
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34点
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36点
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35点
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32点
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33点
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合格最低点数は一般受験者のもので、登録講習受講者を除いた数値です。
国土交通大臣の登録を受けた者(以下、「登録講習機関」という。)が行う講習を修了し、その修了試験に合格した日から3年以内に行われる試験を受けようとする登録講習修了者については、一般受験者より5問少なくて45問であります。
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こうして振り返ると、不動産市場の動きと宅建試験の受験状況や、宅建業者数は大よそ連動していることが分かります。
毎年約2万人以上の宅建主任者が新たに登録をしていることを考えると、業界内の新陳代謝は凄く進んでいるようですが、一宅建業者当りの平均従業員数は3.8人、その平均専任主任者数は1.5人であって、相変わらず業界自身としては小規模業者の集まりです。(大阪府のそれは、平均従業員数3.0人、専任取引主任者数1.2人)
それにしても、現在宅建主任者は事務所の5人に1人は必要なのですが、そろそろ3人に1人にすべきじゃないでしょうか。
宅地建物取引主任者は個人としての資格であって、もし“重要事項説明書”に間違いがあれば業者として責を負うことになるのは当然ですが、取引主任者個人としても大きな問題です。
取引主任者でない上司から言われて“重要事項説明書“を作成して、仮に間違いがあっても上司は責任を取れないし、取りようがないのです。
このように個人色の強い資格があり、人間的な付き合いが必要な仕事なだけに、小規模業者はこれからも生き残っていけそうですな気もしますが…えっ、考え方が甘い?
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