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業界立ち話 その2
2012.7.16
潤沢な投資資金を動かすファンドになると、要求利回りは10〜12%にもなりますが、昨今の市況から考えれば無茶な要求ですし、買主が走り回って努力して解決出来る話しでもありません。
それも、豊富な投資資金を擁しているから言えるものなので、今後、資金が細れば無茶も通らなくなるかもしれません。今、不動産投資市場で10%超の売り物件は限られていますし、予算・遵法性・立地・築年数なども考慮すると、(大阪などでは)一棟売収益物件のそれは8〜9%がいいところじゃないですか。
当分の間は、金利も上がりそうになさそうですから、手堅い物件で着実に収益を上げるのも悪くない環境ではないでしょうか。
CA・・・守秘義務契約の英称略のこと。(Confidential Agreement )
守秘義務契約や秘密保持契約とは、機密情報に触れる可能性のある者に対し、入手した情報を特定の目的以外に利用したり、第三者に漏洩したりしないことを約する契約のこと。不動産の情報開示にもCAが当然のことのようになっています。
最近ではとてもCAを要求するような物件でもなさそうなものにまで、「CAを出して…」なんてこともありますが、そんなのに限って出てくる資料がショボイんですよね。
殆んどの場合、CAを要求された側の義務ばかり記述されていて、情報開示する側の責任や義務は曖昧です。
「気楽」にCAをやり取りしていると、そのうち火傷をするようなことがあるんじゃないでしょうかねぇ〜
前回のバブルのツケを次のバブルで回収する経済が正しいのかどうか・・。
そんな議論の余地もなく、既に世界は次なるバブルへと向かっているようです。日本だけでなく、世界中で大量の流動性資金が供給されています。
これこそが「資本主義最後のバブル」の原資です。最後のバブルは2012年から2016年まで続くと思われますが、その後に待っているのは資本主義というシステムそのものが終焉を告げる「世界恐慌」でしょう。
『最後のバブルがやってくるーそれでも日本が生き残る理由―』岩本沙弓著
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