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【不動産マメ知識コーナー】 修繕費の認識 2007.2. 去年の話ですが、築年数の経った一棟売マンションの売却を依頼受けて、売主様と売却価格の打合せをした時のことです。売出価格の値踏みは、現状の相場感や、“値切りしろ”をどの程度見込むかという点、購入後の修繕費やリフォーム費用を考慮して売主に提示しています。
仮に1億円で売れる物件だとしても、修繕費等で200万円必要なことが予め判っていたら、買主はその分差し引いて値交渉するものです。 売買の詰めの段階ではこの費用が、売主・買主にとってすごく微妙な金額になることがありますので、どちらにしても私は初めにこの費用の話をしておく方がイイと思っています。 ※売主も買主も修繕費用の必要性は判っているものですが、どちらが負担するかによってその差は結構大きなのもにも感じるものです。最近の売り物件は既に不動産業者が購入して、修繕なりリフォームをして購入時点で空室だった部屋にも入居者を確保して、商品化している物件が多数ありますが。ところが、その時の売主様はそのことをなかなか理解していただけなくって、「それは買主の都合で、売主には関係ない!」って言う理屈なのでした。(勿論、そうですが…) 区分マンションでも一棟マンション・ビルでも、築10年位からボチボチ大規模修繕の費用が気になってくるものです。 大規模修繕とは具体的には、屋上防水・給排水管の状況確認と取替え、外壁・共用部の補修や塗装などです。 緊急を要する箇所はその時に対処しているはずですが、投資用のマンションなど自分が住んでいない物件は関心がどことなく薄くなりがちで、売却する時もその後の修繕費用などすでに頭にない状態ということが多いのです。 もし年に10〜20万円と積み立てていたとしても、10年経てば100万〜200万円になりますので、小規模の一棟マンションなら大よそ必要な修繕費用を賄えるはずです。 区分マンションでは、修繕積立金は毎月支払っていますので、大規模修繕工事の際はそれで全部もしくは大部分賄えるはずでしょうから、あまり気にはなりませんが、一棟の所有者はそうはいきません。 建物は手入れしないと傷みますし、希望賃料を確保することが年々難しくなってきますので、積み立てておくなどの意識は持ちたいものです。
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