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新規参入!! ソニー不動産の挑戦

 
2014.8.14

今、全国で不動産取引業を営む事業所は約7万余、コンビニ店舗の約4万強よりも多く、歯科診療所の68千件よりも多い数です。所謂、大手不動産会社の既存住宅流通量は全体の30%程度で推移していて、地元不動産業者の占める割合は約7割で多いものの、その業者数の方が取扱件数に比べてかなり多いのが実情であります。
そんななか、ソニー100%子会社のソニー不動産がこの81日より第1号店を銀座で営業開始しました。
3年後の株式公開と5年後の売上500億円(三井・住友系列の売買仲介大手並みの売上額)を目指すという意気込みは世界のソニーならではのものであります。
刺激的なデビューは大変目出度いことでありますが、今までの不動産仲介業へのアンチテーゼなる姿勢もあり、従来の報酬体系とは違った取り組みをするらしく、見方によっては新鮮ではありますが、些か危なっかしい感じもします。

≪HP掲載の仲介手数料例≫

購入なら、コンサル不実施、平日案内、ネット問い合せ、来店打ち合わせ、所要時間等の各割引加算があり、料金体系は「率」から「額」にシフトし高額物件ほど割安になるそうです。

5000万円の中古マンション購入 (仲介料上限3%+6万円で156万円)、営業所から30分未満なら、(1)電話対応・物件案内11回以上、担当者の経験スキルがトップレベルなら140万円、(2)インターネット・5回以内・普通レベルなら116万円とか。

空室売却5000万円(仲介料上限156万円)で営業所45分未満なら、(1)一般媒介・休日初回打合・毎回内覧立会有・担当トップレベルで156万円、(2)専任媒介・平日昼間・内覧立会無・普通レベル112万円とか。(いずれも税別)

『ふ〜ん・・・キメ細かな料金体系って、案内や電話の回数や休日、昼間まで記して、それって本当に親切ですか?』

売主と買主の両方の仲介をすること自体は宅建業法上でも禁止されていませんが、売主買主双方の思惑が違うにもかかわらず1社で両方の仲介の立場を取るのは双方代理の利益相反にあたるという意見が予てよりありますが・・・

『双方代理を回避するために、売却仲介と購入仲介はそれぞれソニーの代理店(独立組織)が立つというのは、些かトリッキーな感じがします。』

アパート賃貸管理にも参入するそうですが、管理手数料も定額で所要時間・構造・規模・築年数・複数棟委託等の割引で管理手数料が決まります。「築15年以下・戸数11戸以上・複数棟・営業所(銀座)60分以内なら安いよ」とHPには書いてあります。

特に面白いって思ったのは、営業代理店にランクがあって、それが仲介手数料に影響するってところですね。
確かに、大手の不動産会社では沢山の営業マンがいます。でも当然のことながら、実力は一律じゃないから、正直言って当り外れがあっても仕方ないです。ソニー不動産がそれを逆手にとって、最初から担当社にランク付けしたのなら大したもんです!

ソニー生命は男性プランナーのコンサル営業を仕掛け業界を変えましたが、不動産仲介業や管理業はそういう風にこなせるもものか、個人的にもの凄く興味あります!(本当です、嫌味ではありません^^)

 


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