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【ＦＰなコーナー】 名簿屋 2014．7．12   「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」や「いぬのきもち」などで知られるベネッセの顧客データ大量流出が世間を騒がせております。 はっきりしているだけで、760万件。 この事件で、名簿販売をする業者の存在が情報を問題を大きくした役割を果たしておりますが、元々“名簿屋”という仕事は昔からありました。 ところが、最近の“名簿屋”というは昔のそれとは違い、もっと大きな“情報産業”の蛇口のような存在で、かつ緻密で正確で大量で影響力は絶大です。 そもそも仕事のやり方が変わって参りました。 昔の営業は必要な顧客を開拓するためにマーテイングをしつつ、やっと出会った顧客と商談できるようになれるまでにそれなりの経験と苦労が必要でした。 ところが、現在は営業会社の意図するところに直ぐにセールスができる“顧客の住所・年齢・家族構成・出身校”や名簿によっては“個人の収入・財産”情報をお金さえ出せば手に入れることができる“名簿”があるという… その典型的な仕事が「振り込め詐欺」だと云われています。 ≪詐欺を下支える協力業者として、道具屋という仕事をする者がいるという。 例えば、一発系の振り込め詐欺には、トバシ携帯とターゲット名簿という二大ツールを用意する道具屋・名簿屋と、本体組織とは別に集金業務を請け負うダシ子のグループ、新しい詐欺のシナリオの用意やテレアポ研修を行う研修講師などが、外部協力者として存在する。（都内の組幹部の話）「詐欺のブレイン的存在となっているのは、ここだね。元々名簿ってのは個人情報保護法ができる前は、結構自由に流通してたんだよ。町に名簿屋とか名簿図書館なんかあったでしょう。でも名簿屋にも黒い名簿集めている奴が当時からいた」悪徳商法や詐欺と密接に絡んできた名簿屋だ。≫ 『振り込め犯罪結社』（宝島社：鈴木大介著）より 新聞の折り込み的なDMと違って、明らかに知る筈のない自分の個人情報を掴んで送られてくるDMやメールなどには十分注意が必要です。全く、他人ごとではありません。 でも、我々の生活している社会は、たいへん便利になりましたが、赤ちゃんからお年寄りまでもが緊張感に満ち満ちた世の中になってしまっているということで御座います。

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