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【FPなコーナー】 人生最大の借金／コロナ禍の住宅ローン ２０２０．１２．２５ 今年は一年中、新型コロナウイルスによって起きた様々な変化で、収入も変わり、働き方も変わり、人との関わり方も変わり…私たちの「当たり前」は見直しを迫られることになりました。 世界中の人たちにとっても否応なしに変化を強いられ、大変なことが多い1年だったのではないでしょうか。 でも少し前に見かけたのですが、ある調査によると収入面で国内では約８０％の人は、それほど困っていなくって、残りの２０％くらいの人は大変困っているということでした。 日本人の大半がサラリーマンだからじゃないかと思います。 日本の「標準家庭」ってサラリーマン世帯をイメージしていますから、住宅ローンだって、税制だってそういうことでしょう。 毎日の売上で生活している商売人や、ひとり親方とかは、今年みたいにコロナで自粛する人が多いと売上≒収入が激減しています。 今のところは、公務員の人たちや大半のサラリーマンは、ボーナスが減ったとしても一応生活ができる程度に収まっているのでしょう。 でも、切り詰めた生活にも限界がありますので、ジワジワとお手上げになる人も少なからず出て来ているみたいです。 そうそう、住宅ローンの完済年齢の平均が７３歳だという記事が日経新聞に出ていましたよね。（２０２０年１０月５日朝刊） ここ２０年で６８から５歳も上がっているそうです。 その記事によると、理由は３つです。 ひとつめは、晩婚化でマイホームを購入する年齢自体が遅くなっていて、２０２０年度では平均４０．４歳とか。 ふたつめは、住宅の価格が上がっていて、低金利をいいことに借入金額が増える傾向があって、ここ２０年間で１９００万円から３１００万円に増えているとのことです。所得はそれほど増えていないので、融資期間を長くして毎月の返済額を抑える必要性がありますので、完済時期が遅くなるというローンを組んでいるのです。 みっつめは、金融機関にとって昔では考えられないほど住宅ローンの融資は重要な収入源になっているので、長く貸すとそれだけ金利は増える。完済年齢が８５歳未満とかいう住宅ローンを扱っている銀行もあるくらいです。 借りたお金は返さないといけません！ コロナ禍は、世帯主の失業や収入の減少、パート勤めの主婦のリストラをも招いていますので、すでに住宅ローンを返済中の方も、これからマイホームを購入しようと計画している方も、ギリギリではなく少し余裕を持って対処しないと大変なことにもなり兼ねないということです。

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