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不動産マメ知識コーナー

 
大手不動産会社の「囲い込み」と「往復びんた」

  2015.5.5.

「囲い込み」とは何か?
ある不動産会社が手にした物件の情報を、他社に渡さず、抱え込んでしまうことです。

その目的は、仲介手数料(注1)の“両手”狙いで、“分れ”で商売するよりも、売り側と買い側の仲介手数料を両方頂戴することで2倍の収益を得ることです。

金融機関系の大手不動産会社などでは、他社に紹介して片手取引となってしまうと社内で始末書を書かされるという噂も聞いたことがありますし、知り得た物件情報を単に知り合いの不動産業者に渡すにも、いちいち上司の印鑑を一日掛かって貰うなんて馬鹿なことしてて、業界人なら笑うに笑えないような悲しい話も聞いたりするくらい、大手のコンプライアンス(←これって本当にコンプラですか(^^)は進んでいます。

ただし、“両手”の仲介行為自体は違法でもなくまっとうな商行為です。

ダイヤモンドオンライン」(平成25年4月13日)で大手不動産会社の実名を挙げた記事は、爆弾としての効果は満点でしたが、その向こう側にある「往復びんた」についても書いておきたいと思います。

「囲い込み」の後、安値で物件を仕入れた買主(≒プロ)は、転売するためにそれなりの利益を含んだ価格で、購入時の大手不動産会社に仲介を依頼し、またもや“両手”で物件の売却を成立させるのです。こうすれば、最初の“分れ”で仲介をするよりも4倍超の仲介手数料収入を得ることができます。

今のようなネット社会でこの仕組みを作ることが出来れば、景気回復の実感が得られない不動産業界でも、史上最高の収益を上げることができるのでしょう。

それでも、まだ「往復びんた」も合法的な商行為です。

ただ、同じ業界人として些か嫌な感じがするのは、日本の仲介会社の中でも大手のリーディングカンパニーが、街場の不動産屋の親父でもコソコソやるような「囲い込み」や「往復びんた」なんてことを紳士面してやっていることが情けないと思うのです。

正直なところ、日本の物件情報システム:レインズ(注2)の監視能力は甘すぎると思うし、そもそも大手業者は国土交通省など怖い存在ではないでしょう。
これ以上、顧客に不利益なシステムを作ることは避けるべきだと思いますので、私は、重要事項説明を対面以外の方法で行うことには絶対反対です。(←内容後日にて)

注1■手数料■

「“両手”と“片手”」2009.11

注2■レインズ■

REAL ESTATE INFORMATION NETWORK SYSTEM(不動産流通標準情報システム)の略称。建設省(現在は国土交通省)及び当センターが共同で開発し、国交大臣から指定を受けた近畿など全国4個所の不動産流通機構が運営している不動産情報交換のためのコンピュータ・ネットワーク・オンラインシステム。
全国に大型汎用機(ホストコンピュータ)を設置し、会員不動産業者の端末機(パソコン)と結び、物件の登録検索等をすべてオンラインで迅速に処理しています。
土地や中古の住宅を売りたい方や、逆に買いたい方は、通常、不動産業者(宅地建物取引業者)に相手方や物件の検索を依頼します。
これを「媒介」と呼びますが、この検索は従来は、店頭への貼紙、新聞広告、知り合いの業者での情報交換などに頼っていましたが、これでは迅速性に欠け、また一部の人にしか紹介できませんでした。
この欠点を改め、広く迅速に相手方や物件の検索を行うために、平成2年5月からレインズが導入されました。